ビギナー向けDJ機材:DJを始めるために必要なものとは

2023.09.06

生まれた時からDJだったなんて人はいませんよね?DJとして成功するために必要なことを学ぶタイミングが遅すぎるということはありません。DJを始めるにあたって最も不安なのは、セットアップの選択肢が非常に多いことです。このノブやボタンは何をするものなのか?ミキサー、ソフトウェア、スピーカーなど、ビギナーDJの方に必要な機材についてご紹介します。

ビギナー向けDJ機材はいくらくらいかかる?

ビギナー向けDJ機材には、DJソフトウェア、DJミキサー、ヘッドホン、ケーブルなどがあり、ブランドや品質、好みの機能によって、全部で500ドルから1,000ドル以上するものもあります。自分のニーズと予算に合った最高の機材を見つけるために、様々な選択肢を調べた上で比較するのはとても良いアイデアです。

ビギナー向けDJ機材について

ミキサーからケーブルまで、DJを始めるために必要なものを調べてみましょう。

1. DJミキサー

DJは、音楽の流れをコントロールするために何かしらのミキサーを使用しています。DJミキサーを使えば、選曲した音楽をどのようにリスナーに紹介し、他の曲とブレンドし、最終的に曲を終わらせるのかをコントロールすることができます。DJミキサーには、1つの音楽を再生しながら別の音楽を準備することができるように、常に少なくとも2つのチャンネルを備えており、両方のチャンネルの信号を同時に再生できるになっています。これがミキシングと呼ばれるものです。DJがどんな機器を使って音楽を再生しても、必ずミキサーを経由します。DJがDJミックスを作るのであれば、ミキサーがDJを作っているのようなものなのです。

ターンテーブルやCDプレーヤーのような再生機器からのオーディオ信号をコントロールするミキサーもあります。また、ソフトウェアをコントロールし、再生機器として機能するミキサーもあります。これらのミキサーは、大きなアナログ機器にこだわることなく、ミキシングのプロセスに慣れるのに最適な方法です。Traktor Kontrol Z1は、このような機能を持った優れたミキサーの1つです。

Traktor Kontrol Z1は、Traktor DJ 2及びTraktor Pro 3用のDJパフォーマンス用ミキサー、コントローラー兼オーディオインターフェースです。Traktorソフトウェアを使用できるコンピュータをお持ちの方にとって、Traktor Kontrol Z1にはDJプレイに必要不可欠なツールが全て集約されています。トラックのレベルをコントロールしたり、再生前のトラックを試聴したり、2つのチャンネルをライブでミックスしたりすることができます。また、オーディオをそのままサウンドシステムやスピーカーに直接送ることもできます。ノートパソコンと一緒に持ち運べるほど小さく、どこにでも接続することができます。
Traktor Kontrol Z1を手に入れる

2. DJコントローラー

TraktorのようなデジタルDJソフトの登場によって、DJがプレイしている音楽を操作し、影響を与えるための豊富な選択肢が存在するようになりました。選択肢が増えたことによって、テクニックを実行するためにより多くの決定が伴うようになりました。コントローラーは、DJソフトウェアを操作したり、トラックを選択、再生、ループさせたり、リバーブ、ディレイ、フランジャー、フィルターなどのエフェクトを使うこともできます。また、サンプルやループ、他の追加トラックなどを操作して、ミックスにさらなるレイヤーを追加することもできます。

コントローラーの中には、ミキサー、ピッチ/テンポをコントロールするジョグホイール、ディスプレイ、フェーダー、エフェクトコントロールなどを組み合わせた、包括的なシステムを提供するものもあります。これらは、ヘッドホンとスピーカーは除きますが、DJにのフルパフォーマンスに必要なすべてを、ハードウェア1台で解決してくれます。このようなオールインワン・ソリューションの例としては、Traktor Kontrol S2などがあります。この製品は、前述のTraktor Kontrol Z1の機能に加えて、ジョグホイール、エフェクトコントロール、ホットキュー、ループボタンなどを搭載しています。

Traktor Kontrol S2を手に入れる

Traktor Kontrol S2は2チャンネルでのDJミックスに最適ですが、他の選択肢では、4チャンネルを同時にコントロールし、ミックスすることもできます。Traktor Kontrol S3Traktor Kontrol S4は、どちらも4チャンネルのDJコントローラーで、Traktor Pro 3またはTraktor DJ 2に即座に連携して、ソフトウェア内の全てのツールとパワーを活用することができます。

S3やS4にはプロフェッショナルなDJに必要な全てのコントロールが、1台のパワフルでポータブルなユニットにまとめられており、ループ、エフェクト、レイヤー、チョップなど、Traktor Kontrol S2の全てのツールに加えて、4チャンネルを同時にミキシングできるパワーも備えています。

Traktor Kontrol S3を手に入れる
Traktor Kontrol S4を手に入れる

他のTraktor Kontrolシリーズのコントローラーでは、TraktorのDJデッキとエフェクトだけをコントロールしながら、オーディオは別のオーディオインターフェース経由でルーティングすることができます。新しいTraktor X1 Mk3は、Traktorソフトウェアと即座に連動し、多くの機能を直感的に深くコントロールすることができる素晴らしいインターフェースです。ライブリミックスに興味がある方は、Traktor Kontrol F1を使えば、ステムやルック、ワンショットのサンプル、その他のサウンドを切り刻んでレイヤーしたり、DJミックスをエキサイティングでライブ的にすることができます。

Traktor X1 Mk3を手に入れる

3. DJヘッドホン

DJヘッドホンは、恐らく観客が最も目にすることの多いDJ機材でしょう。クラブに立つと、ほとんどの観客からはDJのヘッドホン以外の機材が見えることはないでしょう。観客にどう見えるかの見た目よりも、DJにとってどう聴こえるのかが重要です。ヘッドホンで聴く音は、観客が聴く音のプレビューですので、全てを正確に聴き取れるようにしたいものです。また、たくさんパフォーマンスを行うのであれば、快適かつ耐久性の高いものが良いでしょう。

まず、ビギナーの方のDJヘッドホンで考慮すべき点は、有線接続であることが望ましい、という点です。ワイヤレスヘッドホンでは、音質が悪かったり、接続の速度が遅かったりすることが多く、音楽が正しく聴こえているのかを確認するのが難しくなってしまいます。有線接続は安定しており、瞬時に接続することもできます。また、オーバーイヤー型の密閉型ヘッドフォンもおすすめです。イヤホンでは外の音を十分に遮断することができず、試聴に必要なチャンネルを独立して聴くことが非常に難しくなります。

4. モニタースピーカー等

DJになるためにモバイルのサウンドシステムを用意する必要はありません。ほとんどのDJは、パフォーマンスをする会場のサウンドシステムに接続すれば良いのです。しかし、すべてのDJは練習が必要で、自宅で練習するには、自分のプレイを聴くことができるモニタースピーカーが必要になります。良いモニタースピーカーを使えば、自分のミックスがどのように聞こえるかを正確に感じ取ることができ、どんなトランジションやミックス、エフェクト、トラック選択が最も効果的なのかを、パフォーマンスの前に判断することができます。

ここでは、練習時にミックスを聴き慣れるために使える、手頃な価格のモニターをご紹介します。部屋の大きさによって、必要なモニターのサイズが決まることを覚えておいてください。練習用のモニタースピーカーは大きくなくてもよく、サウンドを明瞭に聴き取ることができればよいのです。

Focal Professional ALPHA EVO 50は、小音量、大音量にかかわらず、同じトーンバランスを実現。DJのモニターだけでなく、ミックス、マスタリング、ブロードキャストなど、さまざまな用途にも対応してくれます。

その他の選択肢としては、EVE Audio SC203もオススメです。コンパクトさとパワーの両方を最新技術で実現し、設置場所が極端に限られている環境であっても、プロ品質の音質を提供してくれる、信頼性の高いモニタースピーカーです。USB/RCA/光TOS link端子など、接続端子の豊富さや24bit/192kHz ADコンバーターとDSPコントロール機能も搭載し、DJ以外でも様々な用途においても活躍してくれます。

5. DJソフトウェア

DJソフトウェアは、シームレスなミックスや魅力的なパフォーマンスを実現するための強力なツールをDJに提供することで、現代のDJプレイにおいて重要な役割を役割を担っています。テンポ、ビートマッチング、曲のトランジションを正確にコントロールできるため、DJは個性的でコントラストのあるDJセットを作ることができます。

さらに、DJソフトウェアは実験と革新を促進するプラットフォームでもあり、アーティストが創造性の限界を押し広げたり、新しい音楽のジャンルやスタイルを探求する力を与えてくれます。

Traktor Pro 3は、パフォーマンスと創造性を高めるために設計された、DJの全体的な機能を提供してくれるDJソフトウェアです。Traktor Pro 3は、直感的なインターフェースと豊富なライブラリの管理機能によって、DJがトラックをシームレスにミックスし、エフェクトをかけ、リアルタイムでトラックを操作することを可能にし、プロDJやアマチュアのDJの方々にも強力なツールを提供してくれます。

Traktor Pro 3を手に入れる

6. その他のDJ機材

どの機材を選ぶかにもよりますが、他にもいくつか必要なものがあるかもしれません。Traktorソフトウェアを使ってDJをするのであれば、パソコンが必要でしょうし、外でライブをする予定があれば、ラップトップのような携帯性の高いソリューションが必要でしょう。さらに、ラップトップとコントローラーを持って移動する場合、コントローラーを保護するケースが必要でしょう。TRAKTORコントローラーには、Traktor Kontrol S2、S3、S4用のフライトケースや、X1、Z1、F1モデル用のTraktor Kontrol Bagも用意されています。

フライトケースを手に入れる

どの機材も安定した高品質の接続が求められるので、適切なケーブルも必要になるでしょう。

Traktor DJ Cableを使用すると、ヘッドホンで試聴を行いながら、同時に別の出力にマスター出力をルーティングすることができます。モバイルでのセットアップや、他のDJとバック・トゥ・バックで共演する場合に便利です。

Traktor DJ Cableを手に入れる

最高のDJ機材でDJを始めよう

全体的にDJを始めるのは敷居が高いように見えるかもしれませんが、ビギナーDJに必要不可欠な機材をいくつか手に入れることで、簡単にエキサイティングなDJプレイができるようになります。大切なのは自分に最適なものを選び、最高のミックスを作るためのインスピレーションを得ることです。初めてのDJセットの作り方、DJプレイの始め方、4デッキDJのやり方など、DJプレイについてさらに詳しく学んでみましょう。

Artist Board

More

©2025 Media Integration, Inc. ©2025 Native Instruments GmbH

Distributed by Media Integration(メディア・インテグレーション)