Beat-making 101: 初めてのビートメイキング

2023.09.25

ビートメイキングに必要な知識を身につけ、さらにNIの無償プラグインを使ってビートを作ってみましょう。

高品質な音楽を作るのに今ほど恵まれた時代はありません。多くの無償教材や音楽制作ソフトが入手しやすくなり、誰でも簡単にスタジオを作れるようになっています。今回の記事ではビート作りの基礎を伝授します。制作に必要なツールとその入手方法、また、作曲の手順について細かく解説しますので、是非あなたにぴったりのワークフローを見つけてほしいと思います。それでは始めましょう!

ビートメイキングに必要なツール

ビートメイキング始めるには、まず、あなたの発想を録音、編集するために必要な基礎的なツールについて学びましょう。DAW、MIDIコントローラー、オーディオインターフェース、そしてオーディオプラグインがあれば完璧です。

DAW

DAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)とは音の録音、編集を行うソフトであり、音楽制作を行う「環境」そのものです。実際のレコーディングスタジオのデジタル版と言っても過言ではありません。DAWにはデジタル楽器、ミキシングボード、マルチトラック録音機能などが備わっており、高品質な音楽制作を行うために必要な機能が全て揃っています。ビートメイキングにDAWは必要不可欠な存在です。

MIDIコントローラー

MIDIコントローラーとはパソコン内のバーチャルインストゥルメント(ソフトウェア音源)を演奏するために使用するハードウェアです。様々な形状が存在しますが、キーボード型やパッド型が一般的とされています。MIDIコントローラーには音が内蔵されていないので単体では音が鳴りませんが、DAWと接続することでバーチャルインストゥルメントの演奏が可能になります。

オーディオインターフェース

オーディオインターフェースとはデジタルとアナログの音世界の結び目とも言える存在で、スピーカー、ヘッドホン、ミキサー、インストゥルメント、シンセサイザー、サンプラーなどのオーディオ機器とあなたのパソコンを接続する機械です。入力されたオーディオ信号をパソコンで処理可能なデータに変換することによって、DAWなどのソフトウェア環境で音の録音や編集を行うことが出来るようになります。そのために、録音を行うにはオーディオインターフェースが必要不可欠なのです。DAW、オーディオインターフェース、そしてMIDIコントローラーを手に入れたら、いつでもアイデアを録音出来るようにホームスタジオのセットアップについても学んでみましょう。

オーディオプラグイン

オーディオプラグインとはオーディオ関連の機能を追加、または強化するソフトウェアツールの総称だ。音楽制作で使用される主なオーディオプラグインは以下の3つのカテゴリーに分類される。

  • バーチャルインストゥルメント
  • オーディオプロセッサー
  • オーディオメーター (必須ではありませんが、あると便利です。)

バーチャルインストゥルメントのプラグインは、作曲に必要な「音」を発生させるもので、主にサンプラーとシンセサイザーの2種類に分類されます。

サンプラーは、実際の楽器を録音した音をもとに、ソフトウェア音源化した仮想的な楽器で、ピアノ、ドラム、ギター、ベース、ストリングスなど、様々な楽器の製品が存在します。

シンセサイザーとは、オーディオ信号の様々なパラメーターを調整して音を作る電子楽器です。録音した楽器をもとにするサンプラーとは異なり、シンセサイザーは波形を音源としており、波形の選択からピッチ、周波数、レゾナンス、音量などの設定を自由に行えるため、サウンドデザインするのにとても優れています。シンセサイザーのプリセットを使用してエレクトロニックミュージックを作ることも可能ですが、シンセの強みは自分好みの音を作れることなので、是非とも挑戦してみましょう。シンセサイザーの仕組みを学んで、ユニークなサウンドを作ってみれば、あなたの個性を表現できる強力なツールになるはずです。

Komplete Startには2,000以上のスタジオ品質のサウンドが付属しており、無償でダウンロードする事ができます。16種類のプロ仕様シンセとサンプルインストゥルメントに加え、エフェクト、ループ、サンプルなど、ビート作りに必要なツールが全て揃っています。

エフェクト

作曲に必要なバーチャルインストゥルメントを手に入れたら、次はサウンドを引き立ててくれるエフェクトが必要です。エフェクトはオーディオに様々な効果を与えるもので、あなたの曲をまとまりのあるプロ品質のサウンドに仕上げてくれます。録音した音素材の中には音域のかぶりによって音が濁ってしまっているパートや、音量の変化が激しすぎるものがあると思います。このような、ダイナミクス的、周波数的な問題は特定の楽器を悪目立ちさせたり、曲全体に濁った印象を与えてしまうことがあります。また、そのままではつまらない音も、エコー、コーラス、リバーブなどのエフェクトを加えることで面白い音へと変化できる事があります。以下はビート作りのミキシング、マスタリング過程でよく使用されるエフェクトです。

  • スペクトラム系エフェクト: EQ、パンニング
  • ダイナミクス系エフェクト: コンプレッション、ディストーション
  • 空間系エフェクト: ディレイ、リバーブ、エコー
  • モジュレーション系エフェクト: コーラス、フランジャー、フェーザー、トレモロ

ビートの作り方

音楽制作に必要なツールについて学んだ後は、音楽制作のワークフロー、前述のツールを応用した作曲方法をご紹介します。ビートメイキングの大まかな工程は以下の通りとなります。

  1. プリプロダクションでビートの世界観を決める
  2. レコーディング用にDAWセッションを準備する
  3. コード進行、ドラムビート、ベースライン、メロディを録音する
  4. アレンジ: ループで曲を膨らませる
  5. ミキシングとマスタリングをする

1. プリプロダクションでビートの世界観を決める

プリプロダクションとは音楽制作の工程の1つで、ビートの世界観や方向性についてブレインストーミングを行う重要なステップです。どのような世界観を作りたいのか、どのような感情を表現したいのか?また、どのようなコード、リズム、音色を使用すればそれが達成出来るのか?など、このような思考プロセスを踏んで曲のゴールを設計することで、適切な意思決定や判断を行いやすくすることができます。プリプロダクションの一般的な工程は以下の通りです。

  • 方向性を決める
  • リファレンスを集める
  • 音を選択する、編成を決める

方向性を決める

曲のストーリー性や方向性を理解することで、楽器編成、テンポ、コード、リズム、そして構成などが決めやすくなります。このような音楽要素がどのように感情に作用するかについて、理解力と直感力を深めて、自身の制作にも活かしてみましょう。

リファレンスを集める

ビートの方向性が浮かばない時は、あなたがイメージする世界観のリファレンス曲を集めて、想像力を刺激してみましょう。リファレンス曲とはプロが制作した、あなたが理想とする世界観を持つ曲の事です。例えば「穏やかで心地よい」サウンドを作りたければ、そのイメージに近い曲を集めて、プレイリストを作ってみましょう。それらの曲のテンポ、リズム、コード進行、サウンド、構成などを分析して、あなた好みのパターンやアイデアを見つけ出し、自身の曲に取り入れてみましょう。リファレンス曲のプレイリストはあなたの制作にインスピレーションを与えてくれる、ムードボードのようなものです。インスピレーションが足りなければiZotope社が作ったジャンル毎のおすすめリファレンス曲リスト(英語版/Google翻訳などをご活用下さい。)をチェックしよう。

音を選択する

音選びはプロデューサーとして、あなたのサウンドを決定付ける重要な作業です。完成したビートを絵に例えると、曲を構成している1つ1つの音は「色」になります。プリプロダクションでは時間をかけて、あなたの世界観に合ったバーチャルインストゥルメントやサウンドを丁寧に選んで下さい。
無償提供されているプラグイン集、Komplete Startには未収録の最上位のシンセサイザー、サンプル音源、ループに興味がある方は世界最高水準の音楽制作ツールキットである、Komplete 14をチェックしましょう。付属のKOMPLETE KONTROLソフトウェアを使用すれば、コレクション内のサウンドをタグで検索したり、プレビュー機能でサウンドの視聴を行う事が可能です。

2. レコーディング用のDAWセッションを準備する

音楽制作に必要なツールを入手して、曲の方向性が決まったら、実際にDAWを開いてみましょう。DAWには多くの種類があるので、好みのものを選ぶのが一番です。中にはMASCHINEのようにビート作りに特化したDAWもありますが、基本的にどのメーカーのDAWを選んでも問題はありません。補足ですが、MASCHINEはどのDAWを選んでも、プラグインという形式で、DAWの中でも、単体のアプリとしても使用する事ができます。

ビートメイカーの間ではFL Studio, Ableton Live, Logic Pro, Reason, Cubase, Pro Tools, そしてStudio OneなどのDAWが人気です。

セッションを準備する

まずはレコーディングを行える状態にセッションを準備しましょう。MIDIコントローラーとオーディオインターフェースがパソコンに接続されている事を確認します。USB端子での接続が一般的です。

次に、DAWの「Preference=設定画面」を開いて、「オーディオデバイス」にお使いのオーディオインターフェースが選択されていることと、「MIDIデバイス」にお使いのMIDIコントローラーが選択されている事を確認しましょう。上記の設定が正しく行えていれば、お使いのMIDIコントローラーから音源を操作したり、モニタースピーカーやヘッドホンから音を出す事が可能になっているはずです。

最後に、クリエイティブなワークフローを妨げないように、事前に行える準備やセッションの整理をしておきましょう。アイデアや閃きは一瞬で消え去ってしまう事があるので、このような妨げは大敵です。事前にビート作りに使用する基本的なサウンドや楽器は立ち上げておきましょう。

以下の項目もチェックしておきましょう。

  1. DAWの「オーディオデバイス」設定でお使いのオーディオインターフェースを選択します。
  2. セッションのBPMをあなたのイメージ、またはサンプル曲に合わせましょう。具体的な数字がなければ、テンポをタップ入力します。
  3. レコーディングの際はメトロノーム機能をONにしましょう。
  4. DAWのレコーディング設定で1、2小節ほどのカウントインを有効にして、録音ボタンを押すと同時に録音が始まらないようにしましょう。カウントイン機能は録音前に設定した小節数分のクリック/メトロノームを流してくれるもので、演奏前のテンポの把握に便利です。
  5. 4または8小節の範囲にロケーターを設定して、ループ機能を有効にしましょう。

3. コード進行、ドラムビート、ベース、メロディをレコーディングする

DAWのレコーディング準備が整ったらトラッキングを始めましょう。トラッキングとは、曲を構成する楽器やサウンドを実際にレコーディングする工程です。新しいパートの録音は、それまでに録音したパートを鳴らしながら行いましょう。一般的にビートメーイカーは4または8小節のループを最初に作り、そこから膨らませて曲作りを行う事が多いようです。

トラックを構成するパート

ビートを構成する主なパートは以下の通りです。

  • ビート: トラックのリズム要素となる、繰り返しのサウンドパターン。キック、スネア、トム、ハイハットなどが一般的ですが、ドラム以外のパーカッション楽器も多数存在します。例えばノイズや機械音などもトランジェントがあるので、パーカッションとして使用できます。色々な音で実験してみましょう。
  • ベースライン: 低音域を充実させてトラックにパワーを与える、低音のメロディー/シーケンスです。
  • メロディ: 中高音域を担当する音楽的に魅力的な音の羅列です。
  • コード: 同時に演奏される音のまとまり。コードは曲のムードを作り、メロディーはその上で歌うように、コード進行に合った音を演奏します。

作曲はどのパートから始めれば良いのか?

ビート作りには様々な始め方があります。プロデューサー次第ですが、音楽のジャンルによって「一般的」な方法も存在します。感情的な基礎から作り始めたい方はコードから、グルーブ的な基礎から作り始めたい方はドラムから作り始める事が多いようです。ビート作りには以下のような始め方があります。

  1. 最も馴染みのある楽器から作り始める。
  2. サンプルパックのループからヒントを得て作り始める。
  3. あなたが作りたい世界観を決定付けるサウンドや楽器から作り始める。この方法はジャンル次第な所もあり、例えば、ハウスやヒップホップには一般的なドラムパターンがあるので、そこから他のパートを重ねて行くことになります。

どの手段にしても「始める」事が重要です。1つの決断は次の発想を生み出してくれるでしょう。曲に使用する最初の音が決まったら、そこからアイデアを広げてみましょう。

音楽的アイデアの作り方: 即興と実験

今、あなたは楽器演奏やサウンドの編集をしながら、核となる音楽的アイデアを探っている事でしょう。

もちろんこの過程を無条件的に行ってはいけません。プリプロダクションの時に設定した曲の感情やリファレンス曲の方向性の枠組みの中で創造するのです。この「枠組み」は不自由に感じられるかもしれませんが、実は無限の可能性の中で方向を示してくれる大事な道標となるのです。

演奏時には、フロー状態(没頭している状態)になることを心がけたり、心動かされるものが生まれるまで演奏し続けましょう。1つ覚えておいて欲しいのは、全てのセッションから曲が生まれる訳ではない、ということです。それが普通であり、そのようなセッションにも多くの学びがあります。あなたの楽器の熟練度は上がり、長期的にはあなたの作曲能力が向上しているのです。

コード進行を作る

コード進行から作曲するメリットは、早い段階でビートの完成を感じられる事です。コード進行は広い音域を使用し、また、メロディー、リズム要素などの音楽要素を多く含むため、「完成感」が感じやすくなるためです。

コード進行を自作するためには、音楽理論の知識とコード進行が想起させる感情に対する理解が必要になります。自作以外の方法では、曲のジャンルや世界観に合ったループをサンプルパックから見つけ出して、そこからヒントを得るのも1つの手です。ループを使用する場合は、全てのサンプルが曲の調性に合っていることを確認しましょう。

ドラムビートを作る

ドラムビートの主な要素はキックドラム、スネアドラム、ハイハット、そしてトムなどのパーカッションです。ドラムトラックの録音にはいくつかの方法があります。

1つ目はDAWの鉛筆ツールを使用して、ピアノロールのグリッドに音を直接書き込む方法です。この方法のメリットは、頭の中にあるパターンを素早く打ち込める事です。

2つ目はパターンシーケンサーを使用してドラムビートを作る方法です。この方法のメリットは、パターンシーケンサーにはパターン作りに特化した機能があるため、ハイハットなどの繰り返しを簡単に打ち込める事です。

3つ目はパッドコントローラーなどを使用してドラムビートを演奏する方法です。この方法のメリットは人間らしい「不正確さ」を表現出来ることで、パターンシーケンサーや鉛筆ツールを使用するとクォンタイズ機能(入力した音のタイミングを補正する機能)によって音のタイミングが正確になりすぎるため、ビートが機械的なサウンドになりやすくなります。その機械的な正確さをプログラミングで人間的にするにはタイミングをずらしたり、ベロシティに変化をつけたりなどの手間がかかってしまうので、直接演奏することは作業の大きな時短となってくれます。

ベースラインを作る

コードとドラムは曲の骨格となる部分なので、それが完成してしまえば、その他のパートは派生的に作る事ができます。例えば、ベースラインは一般的にコードのルート音を低音域で担当し、ドラムビートのキックドラムに合わせる形や、反する形で演奏されます。これは絶対的なルールではありませんが、コードとリズムが音楽の骨組みとして機能し、他のパートを支配している、という基本構造は理解しておきましょう。

メロディを作ろう

ベースラインと同じように、メロディーもコードとリズムの影響を大きく受けていあます。コードの構成音を元にメロディーを作る事が安全策かもしれません。

4. アレンジ: ループで曲を膨らませる

納得のいく4小節ループが完成したら、それを1曲に膨らませましょう。まずは約4分間の長さ、またはあなた好みの曲の長さになるように、ループを複製しましょう。その後に以下のステップを進めてみましょう。

  1. 曲の構成をラベリングする。
  2. パートの足し引きを行い、変化と繰り返しの良いバランスを見つける。
  3. セクションの変わり目に手を加える。

曲の構成

ビートのアレンジを始める前に、DAWのマーカー機能を活用して、曲のセクションをラベリングしましょう。そうする事で、セッション内の管理が行いやすくなり、各セクションに対するアレンジの判断が行いやすくなります。基本的にビートの各セクションには役割があり、その役割によってアレンジの方法が決まってきます。例えば、コーラスを大きく印象的にしたければ、前後のセクションを大人しくして、大きなコントラストを演出する必要があります。また、バースのボーカルを目立たせたい場合は、編成をミニマルに抑え、ボーカルをマスキングしてしまう可能性のある音域の近いパートをフィルターして、ボーカルに余白を与える必要があります。

また、アレンジがうまくなるためにできることの1つは、参考曲の構成やアレンジを研究してみることです。曲の構成はジャンルや個人の好みによって様々ですが、一般的な曲の構成例を以下に挙げてみます。

  • イントロ
  • バース I
  • プリコーラス
  • コーラス
  • バース II
  • プリコーラス
  • コーラス II
  • インストゥルメンタル
  • ブリッジ
  • コーラス III
  • アウトロ

パートの抜き差し: 変化と繰り返し

リスナーを虜にさせるキャッチーなビートを作る秘訣は、変化と繰り返しのバランスにあります。音楽の「繰り返し」は曲の中で繰り返される音、音符、テーマなどの要素であり、リスナーに予測感を与えたり、曲を覚えさせる効果があります。このように、繰り返しにはリスナーの耳を掴む重要な役割がありますが、やり過ぎるとつまらない印象を与えてしまいます。リスナーを飽きさせないためには、8小節おきにパートの抜き差しを行うなどの工夫が必要です。

この時点でドラム、ベース、コード、メロディーが完成しているはずなので、特定のセクションからパートを抜いてみるなどの実験をしてみましょう。また、リスナーの興味を持続させるために、新しいサウンドやハーモニーを追加するのも1つの手段です。

以下の7つの音楽要素に対して、繰り返し、追加、変化を加える事が考えられます。

  1. サウンド (倍音、音色、音程、音量、音価、ステレオイメージ)
  2. メロディ
  3. ハーモニー
  4. リズム
  5. テクスチャー
  6. 構成
  7. エクスプレッション (ダイナミクス、テンポ、アーティキュレーション)

トランジション(セクションの変わり目)に手を加える

トランジションとは曲を構成するセクションを繋げる部分です。各セクションの終わりには、このようなトランジションを入れる事が好ましいです。ドラムフィル、ライザー、空白などのトランジションの技を試して、セクション間に期待感や興奮感の高まりが感じられるように演出してみましょう。 リファレンス曲からも様々なトランジション方法が学べるはずです。

5. ミキシングとマスタリング

ビートのアレンジが完成したら、音楽制作のミキシングとマスタリングの工程で曲を仕上げてみましょう。

ミキシングとは録音後の工程であり、曲を構成する各パートを1つにまとめる作業だ。この作業ではEQで各トラックに鮮明感や空間を作ったり、コンプレッションでダイナミクスを調整したり、その他のエフェクトで各パートに一体感を出したりする。ミックスを行う最も直感的で賢い方法はiZotope社のNeutronなどのミキシング用プラグインを使用する事だ。プロレベルのミックスに必要なツールが全て付属しており、また、AIアシスタント機能を使って簡単にミックスを仕上げる事ができる。

ミックスが完成したら、1つのステレオ音源として書き出そう。

オーディオマスタリングとは音楽制作の最終工程であり、各トラックではなく、全体のミックスに対して細かな修正や調整を行います。この段階では公開予定のメディアに適した音量設定になっているか、様々なリスニング環境で良い音に聴こえるか、などのチェックを行います。多くの受賞歴を誇るプロデューサーに愛用されている、多くの受賞歴のあるマスタリング用プラグイン、Ozoneは、マスタリングの心強い相棒となってくれるでしょう。iZotope社のAIと機械学習技術を搭載しており、あなたの曲を完璧に仕上げてくれます。ミキシングとマスタリングについて学びたい方はiZotope社のミキシングとマスタリングについての無償教材をチェックしよう。

自分のビートを作りつづけよう

多くの学びと同じように、ビートメイキングは学習曲線に従う習慣だ。ビートを作れば作るほど能力は伸び、より効率的にイメージ通りの音楽が作れるようになるだろう。今回の記事でご紹介した制作ガイドをきっかけとして、あなたに合ったワークフローを見つけてほしい。そして、常に学び続け、刺激を受け続ける姿勢を忘れないでほしい。それを忘れなければ、あなたが志すレベルの音楽を作れるようになるのは時間の問題だ。

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